秀岳荘白石店自転車売り場や自転車ツアー自転車遊びのご報告
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共に過ごした時間(距離)こそ、、、

こういった商いをしておりますと、実に様々な自転車、またそれに乗る人の姿を見ることになります。その上で、自転車趣味につきものの

カスタマイジング

に対して私が抱く偽らざる感想がこれなんですねぇ。カスタマイズと言っても、たんにポジションを変えただけ、、部品のポンヅケ、、からそれこそもう一台買えるんじゃないの?というくらい私財を投入して作られたものまで実にさまざまありますね。そんな中で、いいなぁ、、、と思えてしまう車両に共通しているのが

走行距離が(一緒にいる時間が)長い

という事です。お金がかかったカスタムでなくても乗りこまれた車両には何か犯しがたい雰囲気がありますしライダーが乗っていればなおさらそう感じられます。仮に「世間的には可笑しい」と言われる様な部品の組み合わせであっても、それがライダーの走行距離に裏打ちされた要請であれば不思議にしっくりしているように見えます。そういった観点では、以前にお伝えしたサーリーのデイブグレイの車両、ブロンプトンのアンドリューリッチーの車両なんかは凄かったなぁ、、、。

自分の車両がどうなの?という事は置いておいて、そういった車両に育てていけるような自分でありたいなぁ、、と心から願う今日この頃なんでした。
by shugakuso3 | 2012-08-15 07:05 | スポーツサイクル全般

アルミフレーム破断

この仕事に取り組むようになって10年を過ぎようとしております。その間、アルミフレームの破断を2度ほど見てきました。

メーカーは世界に冠たる、あそこです。まぁ、、いずれも10年選手で通勤レベルでしっかり乗りこまれてきている、、と考えればあそこのフレームでもこういったことが起きうるよなぁ、、という事ではあるのですが、、。メーカーさんと話した中で共通する点が気になりましたので、投稿します次第。

双方とも、ヘッドの部分から溶接がはがれる、ダウンチューブが破断、という症状です。双方ともに破断面の下半分くらいが黒ずんでいることから、「何かの衝撃を受けた、またはその衝撃の蓄積で小さなクラックが入って、そのクラックに気付かず乗っていて、ある一定の広さまでクラックが広がった時点で、フレームがぽっきり折れる、、という事だったようです。

気になるのは、破断のきっかけになった衝撃とは何か、、、

という事なんですね。ま、スポーツサイクルですからいろんな衝撃があるでしょう、しかしそんな衝撃はメーカーの方でも織り込み済みのはず。ではメーカー側が織り込んでいない衝撃とは、、?と考え、ユーザーの方にどういった乗り方をしていたのか聞いてみました。

これが、いずれのケースでも、結構歩道を走っていた、という事なんですね。

歩道走行は法律で認められていることではありますが、それを認めているのは実は日本くらいなものです。という事は、日本のメーカーでなければ、歩道を走ることを前提にしたスポーツサイクルは作ってこない、という事ではないでしょうか?基本的にはスポーツサイクルのヘッドアングルは、ステアリングの機敏さを追求しているのであって、歩道のスロープの段差を上手にいなすようにはできていないと考えるべきです。その段差を乗り越える際の衝撃の連続が今回のケースのような破断のきっかけを作ってたのでは、、?というのは考えすぎでしょうか?またいずれのケースでも、フロントフォークは衝撃吸収を考えて作られているはずの物なので、フォークは何ともないんですが、ヘッド部分の方がおかしくなっている、という事からも突っ込みのありように問題があったのでは?と疑っています。

常日頃から、歩道走行に特化したマ〇チャリの耐久性には感心しておりましたが、やはりあれと同じ感覚でスポーツサイクルを運用するのは、危険なのだろう、、という思いを強くしました。

よく考えれば10年以上使い続けてくれたユーザーさんだけに、実に残念な話ではあります。こういったことが起きないよう、販売側としても(どこを走るかなどに関して)啓蒙にいそしみたいと思います。

私見の多いお話でした。ご意見たがえます、という方笑って読み流してください。

ご不明は売り場にてお尋ねくださいね。
by shugakuso3 | 2012-08-10 06:15 | スポーツサイクル全般

SURLY JAPAN TOUR 2012 sapporo round

知らない人は全く知らない、、しかし知る人にとってはとても気になるツアーに参加してきました。

派手な広告戦略をする金があったら、全世界のサーリーユーザーとつるんで走り意見交換しながら、新型開発のインスピレーションを得る方がいい、、という自転車中毒者にとってはこの上ない企画!札幌編はサーリー販売の大先輩、SAM'S BIKEさんの仕切りで行われ、軽く混ぜて頂きました。SAMさん、、ありがとうございました!

ツアーの内容は、直接SAMさんに聞いていただくとして、私は自転車販売を生業としている人間としてとても気になる、製作側の人間と直接お話しできた、、ことに関して聞けたことをこの場を借りて述べてみたいと思います。

デイブグレイ)
サーリーのオリジネーターの一人でプロダクトデザインをしている人です。名車パグスレイを企画し、必要があればFATな一輪車カナンドラムも作成し乗りこなしてしまう、、という生粋の自転車ジャンキーです。今回もプロトタイプのクランパスに、これまたプロトタイプのハンドルをつけていました。おまけにシフトがローロフの内装14段!ウーム、、、アドベンチャーツアー用としてはある意味FARGOを超えているのかも、、、と思ってしまいましたね。そのプロトのハンドルというのも、サルサのウィンドチッパを平面化した、、のを狙っているのでは?と思わされました。

当店にも来てくれたのですが「お前の所に売ってるブルーノがいいな、、」と声をかけてくれました。なんでも、国に帰れば20インチのベンチュラをもっているそうで、タイヤは敢えて20のビッグアップルにして、コミューティング、ツーリングなどに活躍しているそうでした。サーリーの人は車輪がでかくないといけないんじゃないの?と聞いてみると、「そんなことはないぞ、、おれはかつて12インチの自転車を自作したことがある、、」と言ってましたねぇ。「おお、そうかそうか、、実は俺は8インチのキャリーミーをもっていて、それで旭川まで行ったことがあるんだぜ、、」と私が言いますと、キャリーミーはちゃんと知っているらしく大笑いしてました。「でも、小径でシングルは嫌だなぁ、、」と言っていたので、「何を言っているのだ、俺のキャリーミーはシュルンプのインターナルギア付クランクだぞ」というとがぜん興味を示していたんですねぇ。シュルンプのギアはちゃんと知っていたようで、さすがに自転車デザイナーだなぁと感心しました。

デイブは12インチから1輪車用の三十数インチまで乗った経験を持つそうです。じゃぁ俺は6インチから26のFATまで乗ったことがあるぞ、、ということで、妙な連帯感(笑)を感じましたね。

以前からの疑問で、サーリーの完成車には私の記憶では油圧ブレーキを使ってはいません。スタッフの車両には使われているようですが、、、何故ケーブルディスクにしているのか聞いてみました。
「まずは、おれがケーブルディスクが好きなんだな、、」と言ってました。そして、たとえばハンドルを変えたりしたときに、ケーブルの長さを変えなければならない場合があります、そう行った際の対処がしやすいからケーブルの方がいいと言ってましたね。また、「現場で故障が起きたときに対処できる可能性はケーブルの方が高い、、制動に関してもケーブルで問題ないよな、、ユーザーフレンドリーという観点からはケーブルの方がいいと俺は考えている」とも言ってました。実際、デイブの車両はケーブルディスクでしたしねぇ。この辺は、私が常日頃考えている部分と共通することが多く我が意を強くしました。

また最近話題の27,5インチモデル。実はこれはフロントサスペンションのストローク量を考えた際に29では小さなフレームが作りにくい、、という事で注目を浴びているそうです。そんなんだったらサスストロークの分タイヤをデカくすりゃいいだろう、、(おそらく空手モンキーよりも肩下が低いんじゃないかな)という事でクランパスを作ったそうです(山本修二さんのブログより)。ほんとに独創的というか、常にカウンターカルチャーですねぇ、サーリーは。

イメージとしては以前にお話しできた、ウィルバトラーアダムス(ブロンプトン現社長)につうじる雰囲気です。とにかく自転車が好きで好きで、、それをわが身で体現していましたね。

thor)
一番の若手の様です。噂の45ノースで、FATのスパイクタイヤを企画しているそうで。どんなもんになるのか聞いてみました。なかなか記事にするのは難しいですが、「ナールホド」です。FATで雪道を走った人が考えるであろうポイントを着実に突いた感じですね。ほかにも、ネイトとBIGFATラリーのあいの子の様なタイヤを企画中なんだそうです。「サーリーの自転車は、ファニーだけどロジカルだね」というとにやりと笑って、「俺たちはNewToyを作っているのさ、、」と言ってましたよ。

ピーターレディン)
所謂マネージャーだそうで、サーリーを統括している人です。とても大柄な人で、29プラスのクランパスが26のMTBに見えてしまいますね。彼の乗っていたプロト車をしみじみ見ていると

ThisMachineKillsFascists

というステッカーが貼ってありました。「誰がこんなキャッチフレーズ考えたの?」と聞いてみると、アメリカで有名なミュージシャンがギターに張っていたフレーズなんだそうです。虫よけを貸してあげたお礼に、ステッカ―を何枚かくれました。我が愛車に張らねば!

とまぁ、、とても楽しいひと時を過ごせたわけです。詳しくは店頭にてお尋ねください。

改めまして、主催者の皆様、、ありがとうございました。
by shugakuso3 | 2012-08-06 07:16

フリクションレバー 再考

以前に、年代物のランドナーをシングル仕様にして、、、というご依頼がありました。名車ユーラシアでしたね。その時についていた変速機関連を、

いつか気が向くときにでも使ってみて、、

という事で頂いておりました。それを、先日ご紹介しました、MTBベースのコミューターにつけて見たわけですね。変速はサンツアーのおそらくVX、をサムシフターとして活用、フロント変速機は同じくサイクロン、R変速機は同じくサイクロンMk2という内容です。

そしてこれに、あまりもののパーツという事で持っていた8段のカセットをつけ24段変速にしていたわけですね。そういった感じでいよいよ試運転、、と考えていたところに、社員の一人が要らなくなった、、という事で9段変速のカセットをくれました。

そうなった際に、「お、、あれにはいるじゃないか」という気楽さで24段から27段に簡単に仕様変更が出来るわけなんですねぇ。カセットとチェーンを変えてあげれば、30段変速だって簡単ですぜ!変速レバーにインデックスがない、、という事がこんなに素晴らしいとは!

実際変速してみましたところ、何度かやって感覚を覚えてしまえば困ることもありません(競技レベルではその一瞬が命取りですから難しいのでしょうけども、、)。かつては、サンツアーのBLでこんなことやってたよなぁ、、、。実はコミューターのような使い方の幅を持たせられるような乗り物であればかえってこういったアナログな仕組みの方がいいのかもしれませんね。なんか触るたびにキチキチ変わるわけではありませんが、きちんと入った時の喜びはひとしお(笑)なんです。冷静に考えれば、電動シフターでもなければ微妙なさじ加減というのは大なり小なり入用なわけで、、これでもいいよなぁ、、と思ってしまいました。

ラジオのチューニングダイヤルを微妙に回していいところを探していた

感覚ですね。どだい自転車というのはきわめてアナログな乗り物なのに、何とかしてデジタルのようにきちきちと割り切るような使い方をしたい、として進歩してきたと思います。もちろんそれは需要があったからそうなったわけですが、そのお蔭でアナログの頃にはなかったような問題が出ているよなぁ、、とお感じになってらっしゃるメカニックも少なからずいらっしゃるのでは?

自転車のアナログ感覚、、というのを再評価してもいいのでは、、、?

と思った出来事でした。
by shugakuso3 | 2012-08-02 06:57 | スポーツサイクル全般