ORI畳み出張!! 2010

今年も、ORIBIKEをパートナーに選びました。この車両が他のに比べて抜群に優れている、
というより、扱い方、乗り方、に関してまだまだ研究開発の余地が残されており、販売側
としても、そこを、色々考えながら工夫して、それを実験する、という観点でこれの出番と
なった次第です。昨年とは荷物の運搬方法を変えてみましたが、これが正解!自転車を
もって行かない出張よりも、歩きの場面で楽できるという素晴しい結果になりました。
詳しくは売場にてお尋ね下さい。この旅に合わせて商品化した、クイックストラップ
&EZラップも、首都圏での電車移動(合計5時間ほど)に合っても何の問題にもならず、
多くの方にお試しいただきたい、と一寸自信が湧きました。
千歳空港にて北海道国際航空便に乗ります。従価料金保険をかけて、厳重に
梱包していただきました。毎度の事ながら、有難う!!皆さん!北海道への空の旅
は北海道国際航空に任せましょう。ちなみにスカイマークではこうは行きません。自転車
と空を飛ぶ際はLCCは極力避けたほうがよさそうですね。

やってきましたサイクルモードインターナショナル東京。
オリバイクにも新型が投入されるそうです。なんと、今度
はフロントWギアです。走りのシャッキリ感に定評のある
車体ですが、つひにここまで来ましたね。折り畳んで転が
して移動する、、プロトタイプもありました。こういった車両
が増えることで自転車がもっと認知され、車の使用が減る
と良いなぁ、、と思います。売り場としても考えております
ことを率直に述べ、シッカリと聞いてもらえたと思います。
充実したひと時でした。

車椅子メーカーのOXエンジニアリング渾身の折り畳み車
がこれです。いわゆるスティックフォルダーで、畳むと、
ゴルフバッグほどの大きさになります。体積としては小さい
方ではありませんが、縦に伸びる、というのは、満員電車
等では逆に邪魔になりにくく、畳んでも12インチのタイヤを
使って転がせますので、安定感もあり日常的にとても
有用な一台です。12インチですが、ギア比の最適化で
シッカリ走るでしょう。小径車をよく判った設計です!!

ほぼ7時間、脚を棒にして各ブースを回りました、関係各所の方々有難うございました。
来る年もよろしくお願いいたします。会場すぐ横のホテルに投宿します。例によって折り畳んで
転がして歩けばこうやって部屋の中で管理することが出来安心です。朝が早かったことも
あり、ヘロヘロですぐに寝てしまいました。明日は、自転車と電車を使って東京を自在に動き
回りつつショップさんを拝見させてもらおうという企画です。さてどうなりますやら、、。

翌朝、7時半に投宿地を出て、海浜幕張駅より電車に乗ります。今日の
予定は、東京にて乗り換えて山手線で渋谷まで。渋谷から東急電鉄で
南町田まで。南町田でモンベルグランベリー店を視察。自走で町田駅まで。
町田から小田急電車で祖師ヶ谷大蔵。そこから自走で環状8号を通り、
荻窪まで。荻窪で小径車の聖地和田サイクルさんにご挨拶し、次は青梅
街道で中野、新宿を抜け、途中で明治通りに抜け青山、皇居周辺を回り、
神田古書店街から、日比谷を通り、最終的には品川駅。そこから電車で
羽田空港まで、、というルートになります。
イヤハヤ、幕張から南町田まではほぼ関東平野を横断!という感じで
時間がかかりました。広いんですねぇ、、ビックリです。そしてやってきました
モンベルグランベリーモール店。アウトドアショップの自転車コーナーの
先輩です。色々と貴重なお話を頂くことができました。まだまだ私たちの
取り組みが甘いことがよく判りました。収穫したことを、きっちり咀嚼して
来期に繋げたいものです。担当の方、有難うございました。
その後は、町田街道を通って町田駅まで。ベッドタウンと聞いておりましたのでのんびりした所と思っておりましたが、立派なターミナルビルで驚きました。快速電車に乗ろうと思ったのですが、ものすごい乗車率で、断念、各駅停車に乗りました。土曜の午前中なのにあの乗車率は凄い。平日の通勤時間だったらどうなるんでしょうねぇ。首都圏で、自転車を組み合わせた電車通勤は余程覚悟しないと無理、、なのかもしれませんね。

小田急小田原線の祖師ヶ谷大蔵駅です。此処はかの円谷プロダクション縁の地、という
事で”ウルトラの街”として町おこしを狙っておりました。事前に知っていればここもうろうろ
したい所でしたが、先を急ぎます。北海道、札幌が”折り畳みの街”になるように頑張り
たいなぁ、、と思ったりして、、。ここから環状8号線に出て荻窪まで北上します。しかし、、、
環状8号は見渡す限りの、車車車車車車車車車車車車車車車車車車車、、で驚きました。
どこまで車を抜いていっても、どこまでも車の列で、東京交通事情のすさまじさを見た思い
です。車の列を抜きながら、こうやって運転している人の中で、自動車でなければ用が
足りない人が果たして何人いるのだろう、、と思いました。それと、路肩がものすごく狭く、
車道通行は命がけです。私は慣れているつもりでしたが、身の危険を察して歩道に逃げ
たりしました。道路行政も少し考えてもらいたいものですね。

自家用車をグイングインと抜きさりながらやってきました
”聖地”和田サイクル。ここには公私共にお世話になって
おり、御挨拶に伺いました。しかし、、開店前からお客
さんが並んでおり、くるくると作業なさったり、電話をした
リ、まるで戦場の様な忙しさ、、でした。それでも嫌な顔一つなさらず、対応され
ていて、聖地、と呼ばれる所以がわかります。その忙しさの中でも、常連さんが
新規のお客さんのお世話をなさったり、、で、見ていて羨ましくなるくらいです。
ここでも、取り組みの甘さがよく判りました。そのお忙しい中、新型カバーの
お話をさせていただきました。お忙しいのに有難うございました!これからも
よろしくお願いいたします。

青梅街道を東へひた走り、中野、新宿、を抜け途中で明治通りに乗り換えて、やって
来ました”ロードの聖地(?)”なるしまフレンドさんです。高級ロード者が集う所、と聞いて
居りましたが、イヤハヤ札幌ではまずお目にかかれないくらいの高級車がずらりと並び
ます。ちなみにこの写真は駐輪場兼休憩スペースで写っている車両はみんなお客さん
のものなのです。イヤハヤ驚きました。そんな所に16インチの折り畳みを乗りつけますと
逆に目立ってしまって面白かったですね。ポジション調整の場面に立ち会いましたが、
販売側もお客さんも真剣勝負!という感じで見ていて背筋が伸びる思いでした。

青山から品川まで抜ける積りでしたが時間に余裕が出来ましたので、青山通りから皇居
方面に抜け神田方面を回り日比谷から品川へと走ることにしました。皇居周辺では
ジョギングをしている人が沢山居てこれまた驚きました。休日のはずなのに、、、。何でも
電車に乗って、ここまでジョギングを楽しみに来る人がいるらしく、どうやら此処は”ランナー
の聖地”ということになるようです。しかし、休日にランニングを楽しむ人がこれだけ増えた、
ということは日本も少しは豊かになれたのかしら、、と思いました。勿論ロードで走っている
人も何人もいましたよ。日比谷の皇居前の大きな通りは走りやすく、芝生で語り合ったり、
読書にふける人たちが居たりで、これまた豊かさ、、というのを感じさせてくれました。
それから芝公園近辺で写真を撮りました。もうすぐ役目を終えるであろう東京タワーです。
日も傾いてきてなんだか良い雰囲気でした。朝から動き回りまくった一日の締めとしては
十分すぎるくらい、良い気分にさせてくれました。ここから品川まで、ロードレーサーを
追いかけましたが、やはり16インチに10k以上の荷物(主にカタログ)を積んだ状態では
追いつけようはずがなく、、それでも完全燃焼できて気持ちよかったですよ。
総括
実は、今年は展示会の視察に上京する別の機会がありました。その際は、札幌の問屋さんに連れて行っていただきましたので、自転車を持っていけなかったのです。そのときの移動にかかる不便さといったら、、、。よくよく考えると、一般的な方々は、わざわざ東京まで自転車持って行ってうろうろするか、、ということですので、不便というよりは、如何に自転車と一緒に上京した私が自由自在に動き回っているのか!ということの証左のような気がしたわけですね。そういう意味では、今回のORI畳み出張はこれでもか!的に移動でき、途中の寄り道に、、時間に余裕が出来たときに迅速
に対応できたなぁ、、と思うのです。東京は、よく言われることですが、電車に乗ると凄く遠い感じがするものの、自転車で走ってしまえば驚くほど近い、、今回もしみじみ思いました。荻窪から新宿までは、結構遠いのでは?と思っておりましたが行ってみれば、道が走りやすかったこと、下り基調だったことと併せあっという間に着いちゃった、、という印象でした。確かに環状8号は驚くほどの車で走りやすくはなかったですが、無事に帰ってこれればそれもまた旅の醍醐味、、かしら、、という所でしょう。飛行機輪行用の自転車として、まずブロンプトン、BD-1、そしてORIバイクと私の経験値も上がってきました。全車種、折り畳んでキャスター移動可能です。それに最近は、自転車以外の荷物も畳んだ状態で自転車に搭載できる様にしました。こうすることで普通は”自転車という荷物が増えてしまう”わけですが、”荷物を運搬してくれる”わけですので、電車に乗ったり、店舗内にお邪魔したり、畳んで何かをする際には、徒歩で移動するより逆に楽になっている、、事にシミジミ喜びを感じます。折り畳み、カバーをかけ荷物を搭載するのも1分強。畳んだ自転車を持ち上げることをしなくても良い、更には、荷物をを運搬してくれる、こんな自転車でなければ、あれだけの回数電車に乗り、あれだけ乗り換えを繰り返すのは私では到底出来ません。単に旅、というよりはもっと日常的に折り畳み自転車の活用が可能、、だと再確認しました。しかし、小田急線の乗車率を考えれば、首都圏でそれをやるのは難しいでしょう。そうなれば、札幌のような地方都市にあってこそこういった折り畳み車の運用方法が研究発展されてしかるべきではないか!と妙にこぶしを握る出張になりました。新たな目標に向かって、こつこつとした努力を積み重ねて行きたいものです。