人気ブログランキング | 話題のタグを見る

TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4

さてさて、、佳境を迎えるブロンプトンロンドン研修ツアー。今回は、ブロンプトンを形作る
人たち編の第2弾です。いよいよ、BRの中心人物が登場いたします。ブロンプトンを
2002年から販売してきました私にとりましてはまさに至福の時、誉れの瞬間なのでした。
彼らが何を考え、どんな人物だったのか、、お伝えできれば、、。

ブロンプトン社編、2

TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4_d0197762_931865.jpg


この写真は、後に出てくるBR社のアジアマーケティング
担当クイントン氏の愛車です。ご覧頂けるとおり、いやはや
どろどろです。以前、私もこのくらいで乗ってましたら、ほかの
ショップさんに、もちょっと綺麗にしなきゃ駄目ジャン!と怒られ
たことがありました(笑)。日本人の感覚ではそうなのですが、
ロンドンを走っているBR、BR社で見た車両はほとんどすべて
こんな感じでした。それ位彼らはBRに乗りまくっている、、という
ことなんだと思います。タイヤの減り具合も凄いですもんね。
また、本社にお邪魔した日は晴れてまして、「お前たち、晴れ
ててラッキーだったな、」と会う人会う人言ってましたから殆ど
毎日雨が降っている、、様でした。そんな中生活レベルで
使われる自転車はこうなるでしょう。また、それにしっかり耐えうる
自転車なんだ、ということだと思います。

TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4_d0197762_9321937.jpg


工場見学に行った日の晩BR社のほうでウェルカムパーティ、という
ので一席設けてくれました。幸運にもアンドリューリッチーの隣で
色々と直接お話を聞くことが出来ました。右が創業者のアンドリュー
左が新社長のウィルバトラー氏です。折角隣にいけましたので、直接
”何故、ウィルバトラー氏(以下ウィル)に社長を譲ったのか?”聞いて
見ました。販売店としては、社長が交代することでBRのコンセプトが
私たちの求めるものと違う方向に行くのでは、、と心配するところも
あったのです。それに対するアンドリューの答えは全く以って納得
出来るものでした。創業者のアンドリューは徒手空拳でBRをスタート
させたわけですが、その段階では、自分の技術者としての拘りを貫く
ことでいい結果に結びついてきた。しかし、BRに携わる人が多くなって
来ると自分の技術者としての拘りがほかの人のいい面を殺してしまい
かねない、、。その点、ウィルは人の話をしっかり聞き人に仕事をしっか
り任せ、それをまとめて大きな何かを形作ることが出来る。そう思えば
こそ、彼に新時代のBRを託したのだ、ということでした。ご子息に引き
継がせたりは?と聞いてみると、”子供は居ないんだ、、俺にとっては
今まで作ってきた20万台のブロンプトンが子供みたいなもんだな”
ということでした。更に詳しく聞くと、現在すでに還暦を過ぎた年齢だそう
ですが3年ほど前に初婚を迎えたそうです。実は2004年の東京サイクル
ショウにて、一度話したことがあったのですが、その時はとても静かで
ちょっと近寄りがたい雰囲気があったりしましたが、今回はとにかくフレンドリー、、
というかサービス精神旺盛というか、お話していてとても楽しいひと時でした。
肩の荷が下りてまさに悠々自適にBRと向かい合っているのかも
知れませんね。家族の話になったときに、わが息子と娘の写真を見せましたが、
”Qute!”と喜んでました。また面白かったのが、雪国から来た、、というと、
スキーの話になり、実はアンドリューはとても熱心なスキーヤーなんだそうです。
子供のころ夜行列車でアルプスまですべりに行っていたとか、、。朝起きると
一面の銀世界って言うのがいいんだよ!といってましたねぇ。私がテレマークスキー
を嗜むことを話しますと、俺は出来ないがあれはBeautiful Skiだな、
といってましたね。お話を聞いてしみじみ思ったのは、、まさにその人生をかけて
ブロンプトンをはぐくんできた人なんだ、、と再確認しました。そんな素晴らしい
自転車を販売させていただいている、ことに心から感謝したいくらいです。


TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4_d0197762_9362152.jpg


ある意味、今回のツアーで最も感心した瞬間です。
楽しかった食事も終わり、帰る前です。この日は皆さん忙しい
仕事を縫ってきてくれましたので、最初にクイントン、次に
アンドリュー、次にウィル、の順番にテーブルに就きました。
私たちは投宿地から歩いてきましたが、BR社の人たちはみな
BRにのってここまで来ているのです。もちろん自転車は畳んで
クロークに預けてました。本当にBRが好き、、というか使える
道具であることを自分たちで証明している姿に感銘を受けました。
自転車販売を生業とするうえで、最もかみ締めねばならない
瞬間でした。黄色のベストを着ているのがアンドリューで、これ
がロンドンの自転車野郎の標準的な姿です。本当に毎日乗り
込んでるみたいです。以前はこの辺に住んでいたとの事で
ホテルまで歩きで付き合ってくれました。いよいよお別れの時
に乗車準備を始めた彼は、ズボンのすそをシュパッと靴下の
中に収めました。これは私もやっています。みっともないから
やめな、といわれ続けたのですが、アンドリューがやっているから
ということで続けてきたのです。そんな私ですからこの光景は
眩しい!!の一言でした(笑)。

TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4_d0197762_12194588.jpg


翌日、BR社の方々とサイクリングツアーインLONDONです。BR社に
来た私たちを昨日一番遅く来てあまり話しが出来なかったウィルが
出迎えてくれました。この人は、一言で言うと良い意味で”BR馬鹿!”
です。昨晩のディナーの席でも遅れてきて、テーブルに就いたとたんに
工場はどうだった?BRに関して何かおかしなところ、要望なんかは
無いのか、、と兎に角BRの話ばっかりで、心からBRを愛しているん
だろうなぁ、、と感心しました。BRを販売する身としては見習わなければ
ならないところですね。この日は、私たちも愛車とともにBR社に赴いて
います。ウィルが登場したとたんに”お前たちの自転車見せてくれ!”
と車庫に走っていきました。日本はBRカスタマイジングの先進地域
で大阪、栃木のショップさんの車両には感心してましたね。私の
車両は旧型のフレームなので溶接部分をチェックしてました。クイントン
の話では、ウィルは兎に角工場によく足を運ぶ社長だそうで、現場
と、販売側のいいパイプとなっているようです。あれだけのBR馬鹿が
一生懸命やってるなら、自分も、、と思ってしまうんでしょうね。
アンドリューが描いた”あなたの生活に彩を与える自転車”を忠実
に延ばして行ってくれる人なんだ!と私も確信しました。
写真の車両は、ここではお話できませんが画期的な試作車で、BRと
しても期待しているようでした。しかしBRらしいのが最初からBIGセールス
である必要は無い。最低限売れてくれて、技術的なモニターが出来て
次に繋がるものであればいい。何年もかけて熟成するんだ、、という
事でした。どんなのが出るか楽しみですね。詳しくはお尋ねください。

TheBROMPTON ロンドン研修ツアー2011 その4_d0197762_9393885.jpg


アジアのマーケティング担当のクイントン氏です。この人は
台湾(だったと思います)に何年もすんでいたそうで中国語
がペラペラということでした。現在でも、台湾、韓国で高級
小径折りたたみ車の需要はありますからね。今後彼の
手腕に期待、というところではないでしょうか。ツアーの殿
を勤めてくれました。BWC(ブロンプトン世界選手権)でも
いい走りをするそうで、カーボンハンドルにスラムのグリップ
シフトを組み込んで、純正のRキャリアを切り貼りして
エクストラライトキャリアだ、と笑ってました。この人も本当に
BRが好きなようで、飛ぶ様に走ってましたね。

これでブロンプトン社ともお別れ、、と思うと名残惜しく
もありましたが、設計する人、造る人、社のビジョンを
作る人たち、、とお話できることで更にこの自転車が
理解できるような気が致しました。

総括
ある意味今回のブロンプトンツアーの肝となった部分です。台湾モデルのころも含めれば
やがて9年ブロンプトンに向き合ってきました。凄い自転車であることは知ってましたが、
どんなところでどんな人たちが造っているのか、、を見た事が無いわけで、今回それを
間近に見、直接お話を聞くことが出来、勉強になりました、、という陳腐な一言では言い表せない
ような経験をさせていただきました。
特に社長が交代した後、先代社長の下ではなかったなぁ、、というような取り組みが
なされるたびに、果たして、、という一抹の不安を拭えなかった私にしてみれば、
それを払拭できたという意味でも素晴らしいことでした。BRという自転車は
前述しましたように、アンドリューリッチーという技術者の拘りによって支えられている部分
が特に多い自転車だ、と思って居りました。これはブロンプトンのみならず、自転車メーカー
というのは創業者から誰かに引き継がれたときに別物になってしまう、、十分にあり得る
ことなのです。それが、今回新社長を含めたところでBRに接することが出来、従来のコンセプトを
継承するどころか、それを上回るのでは、、というくらいのヴィジョンを以ってこの自転車を
広めて行きたい、と考えて居ることがわかり、ますます販売店側としても頑張らねば!
という気持ちにさせてくれました。


ロンドン市にあっては2012年のロンドン五輪に向けてますます自転車を活用していこう、、
という機運が高まっているそうです。ブロンプトンとしてもそのムーブメントの中にあって重要
な位置を占めたいと考えており、前述のブロンプトンロッカー、サイクルハイウェイ構想への
参画など、さまざまな取り組みを考えているようでした。それというのは結局自転車だけを
作ればいい、というものではなく、どのような自転車社会を目指すのか、社会生活にあって
どのように自転車を活用していくのか、、というヴィジョンが無ければできないことです。
よくよく考えれば、それってブロンプトンが最も得意とすることではないでしょうか?
あるショップさんの言を借りれば、アンドリューはブロンプトンを作るにあたってまずは
自転車の設計ではなく自転車のある生活を設計した、、ということです。ブロンプトンの
そのコンセプトは、1970年代からすでに40年を経ようとしている現在でも全く色あせる
ことなく、ますます輝きを増しているように思えます。
素晴らしい自転車を造っているところを見せてもらった私としましては、、彼らが次にどんな
自転車社会を作り上げようとしているのか、、そのためにどんな自転車を作っているのか、、
ユーザーさんにしかとお伝えしたいと思いました。

自転車人、としてとても素晴らしい体験をさせていただきました。関係各所の方々有難う
ございました。

次は、、札幌ライダーが見たロンドン自転車事情、、、についてお伝えしていきます。
例のごとく私見が多いレポートになります。ご意見違える方々はお心安く読み流して
頂きますようお願いいたします。しかし、、、眠れないツアーだったんです、、実は。
by shugakuso3 | 2011-02-20 09:34

秀岳荘白石店自転車売り場や自転車ツアー自転車遊びのご報告


by shugakuso3