カンピオコルサ方式
2011年 07月 05日
として有名な(?)サーリーのクロスチェック。これに乗り始めて3シーズン目。
よく考えれば半年以上同じ仕様でいたことがありません。楽しいなぁ、、。
と言うことで先日再び変なことをやって見ました。
サーリーにはディングルコグ、、と言う2段仕様のFIXコグがあることはご存知の
方も多いでしょう。その歯数差が4あるので、サーリーのFIX対応エンドは一般の
ものより長めに設定されています。と言うわけで、リアセンターの長さが変わって
しまうのが嫌でなければ、シングル仕様でも数段変速、、が可能になってきます。
と言うわけでやってみたわけですね。
写真の状態で、フロント38リア18のギアに掛かっています。まだスライド幅に
余裕がありますので、フロントはそのまま±2程の幅があります。また、フロントインナー
(写真は30)にすると、チェーンはそのままリアを23±2ほどの変速幅があるんですねぇ。
サーリーのチェーン引きを使っていますが、これがロードエンドにもしっかり対応
していますので、うかつにチェーンが外れてしまうこともなく、今のところ、たち漕ぎ
などにも対応してくれますよ。
これができる様になってくると、たとえば支笏湖線を通って、ポロピナイ往復なんて
のも可能になってくるわけです。本格的な上りが始まるまでは、38×18で何とか
頑張り、アップダウンが始まれば、30×23に架け替えます。どうせくだりでは大して
回していないので(ホントのレーサーは回さないとダメなんだそうですが、、)そのまま
行けばとりあえずアップダウンの繰り返しにも何とか対応できる、、と言うことになるわけ
です。
それに何の意味があるのか?なんて言ってはいけません(笑)。シャランQのドラマー氏
も述べているように、傍から見ればどうでも良いようなことに真面目に取り組むのが
趣味の世界なんです!さて、何時行くか、、、。
相変わらずばかばかしいことやってるなぁ、、と我ながら感心しましたが、
所謂ディレーラー(ハンガーにぶら下がるやつ)を使わない外装変速が
かつてレースの世界でも使われていたのをご存知ですか?それが、タイトルの
カンピオコルサ
カンパニョーロの、有名な変速システムで、私の知るところ4段変速。戦後間もない
イタリアを熱狂させた、ジーノバルタリ、そしてカンピオニッシモ、ファウストコッピ
の頃にこれが使われていたそうです。凄いのが、私の方式では自転車から
降りて、ホイルを緩め、チェーンを架け替えて、ホイルが真っ直ぐ嵌っているかを
確認してクイックを締めなおしてから、、再乗車、という手続きが要りますが、、、。
ホントのカンピオコルサは、乗車したまま、、走りながらホイルを緩めて、チェーンを架け替えて
クイックを締めなおす、、そうです。そんなことできるのかなぁ?自転車としては
現存しているようなので、、この変速を一回見てみたいものですね。
ハンガーぶら下がりのディレーラーがよくなるにつれ歴史に埋もれて行ったシステム
なのですが、最後まで使われたのが、パリ、ルーべのような路面状況のよくない
レースだったそうです。構造上、一回チェーンが嵌れば外れることがないので、下から
の突き上げに強かった、、ということなんでしょうね。実際コッピがこの変速を使って
勝っている、、、と何かの文献で読んだことがあります。
ということは、アプローチまでは、平地向きのギア、山に入るときに軽いのに架け替え
というMTBのシングル遊びに実は向いている、、といえるかもしれません。
まさに温故知新、、、でした。試してみたらご報告いたします。
こんな感じで、自転車を学ぶきっかけをくれるサーリーが大好きです。