グランプリ
2011年 10月 28日
最新の小説、「グランプリ」を読了。前回[ヒルクライマー]をご紹介
致しました所、奇特なお客さんから、これも読んでみな、、と貸して
頂きました。
年末に行われるKEIRINグランプリの出場者9名と、各レースを上手に
リンクさせながら、競輪に人生をかける漢達の生き様とそれを取り巻く
人たちを描く、筆者入魂の一冊と言う感じです。こういうのを読んでしまうと
競輪場のない札幌市に住んでいるのが残念です、、、ねぇ。動画サイト
とか、ケーブルテレビなんかでレースの模様などは見れるのですが、どうしても
全体を追う必要があり、バンクの半分が入るほどの引きの映像でしか
見ることが出来ず、競輪の大事な部分が伝わってこないんだろうなぁ、、
と思ってしまいます。そう、、私はライブで見たことがないのです。
48×16の固定ギアで10%の坂を上る練習をするとか、4倍のギア比で
バンクをかけるとか、どうも私たち如きでは考えも付かない世界ですから
一度ライブで見てみたい物ですね。太もも60cmになろうと言う人が全力
で4倍ギアを回す、、どんな迫力なんでしょうね。
ヒルクライマーに比べると、自転車に乗る際の描写は少なく、これはやはり
筆者がヒルクライマーではあるもののトラックレース(競輪)には精通していない
ということ(それを謙虚に自覚している)なんでしょうね。しかし、
それだけに個人競技であるはずの競輪には実に沢山の人間ドラマが付随
しているのがよくわかりました。
こういう本を読んでしまうと、、またNJSのフレームにまたがってみたいなぁ、、
病が出てしまいますね(笑)。