キャリーミー一シーズン経ってみて
2011年 11月 05日
おります、パシフィック社のキャリーミーです。如何な自転車屋といえども
そう何回も身銭を切れるわけではないのです(笑)。
キャリーミーに関しましては折に触れていろんな投稿をさせていただき
ました。詳しくはそちらをご覧頂くことにして、、、
ここっす
こちらです
Here!
一シーズン付き合ってみて思ったのは、日本で推奨されているCMの使い方(行動半径
10k位にしましょう、、と言うもの)は、シャーシの性能からしてもったいない、、と言う感じです。
マ、そんなあほなことを、、と言うのが本当の所なんですが、あほな人が乗ればこんな
あほなことも出来てしまうくらいの潜在能力を持っている、、とお考え下さい(笑)。
しかし、、何故そうなってしまうのか?を考えて見ますとジョージリンのこいつにかける気合が
判るような気がします。サドルからハンドルまでの距離(所謂トップチューブ長)は、折り畳み
と言う制約があるために中々遠くは出来ません。しかし、サドルとクランクの位置関係は
極めてスポーツサイクルとして理にかなっているように思えます。実際乗っていまして不思議
なのですが、サドルの高さ、前後が決まってくると物凄く気持ちよくペダリングできるのです。
そうやって乗っていると、なんだかどこまでも行けそうな気になってくるわけなんですね。
小径車という乗り物の走行性能を考えるときに、普通はまず変速の段数、ペダル一漕ぎ
で走る距離などが論点になると思いますが、、、実はそれは枝葉の論議で、まずは
スポーツサイクルとしてのポジションがキチンと出るのか?と言うことが大事なのでは?
とすら思わせてくれました。
そうやって走っておりまして、確かに速度も出ませんし、慣性の不足から軽く走る
こともできません。しかし、私が走ってみた場合ですが、大体の場合に18k/hで
走っています。ということは、ツーリングなどの際によく言われる、自転車で走っていて
気持ちのいい速度
なんですねぇ。先日、飛行機でCMを運んで知らない街を走ってきましたが、
ロードレーサーで150kほど走るくらいの充足感を得つつ、初めて走る知らない街を
体全身で感じることが出来るくらいの速度で堪能してきましたよ(笑)。
この点は、ロードなどの快速モデルで走ってしまうと、運動していて気持ちのいい
速度レンジが30k弱にもなってしまうので、練習として走る分にはいいのですが、
旅としてみたときには、周囲に目を配ることが出来ずになんだかもったいない、、。
キャリーミーで行けば、運動としても完全燃焼でき、旅としても思い出が一杯
になるのです。
以上極めて逆説的なお話でしたが、今シーズン、自転車に向き合うなかでの
最も画期的な発見でした。
極小径車、としてみた場合の走行性能は物凄い物がありますし、折りたたんだ際の
持ち運びのしやすさなどはこれまた群を抜いています。後は、乗り手がこれの使い勝手
をどう料理していくか、、でしょう。極めて私見ながら、実に料理のし甲斐のある一台でした(笑)。
CMで50k以上走るなんて、、苦行ですね
と言われたこともありました。しかし、、、苦行と言われる事柄の多くが、ある一定の
線を越えてくると、喜びに変わっていく、、、事もまた真なのではと思うのですが
如何でしょう(笑)。
小径の限界に挑む積もりが、見えてきたのは自分の可能性だった、、、ですね。
ご不明はお尋ねくださいませ。