2011年 11月 15日
エルゴンバックパック
番外編です。
今回は、タイトルのエルゴンのバックパックです。

エルゴンはグリップなど、人間工学に基づいた(過去いろんなブランドがありましたね)、、
を売りにしている中では、個人的に最も良く出来た商品を出してくるブランドです。
このバックパックは、所謂フレームパックとデイパックのあいのこ、といえる物です。
一般的に背中に物を背負うときには、背嚢の加重を腰の部分に集中させて、腰で
荷重を支えるようにするといい、といわれています。登山用のバックパックなどは
40Lを超えるような物は腰ベルトががっちりしているのはその為です。それが一番判り
易いのが、日本ではあまり流通していませんが、フレームパックと呼ばれるもので、
頑強な外骨格を供えたパックですので、加重が腰の部分に直接当たるようにしやすい
わけです。
そんなことは判っていましたが、こいつを使ってみて驚いたのが、腰ベルトを締めたときの
肩への加重の軽減具合でした。まず、背負って、そして腰ベルトを骨盤の適正位置に
あわせてグイ、と締めるのですが、明らかに肩への負担が軽くなりました。登山用のパック
もいくつか背負った経験を持っていますが、軽減割合ではその中でももっとも優れて
いる、といっていいと思います。
何故そうなるのか、、を考えますと、写真からわかりますようにパックの外骨格に
当たる樹脂の部分がそのまま延びて腰ベルトを形成しているのです。この構造は
幾多のフレームパック、登山用の大型パックでもなしえていない所で、これが
エルゴンの真骨頂、といえる部分なんだろうと思います。
先日の出張で、カタログを沢山貰ってきましたが、腰ベルトを締めると「おおぉ」と
言いたくなることが何度もあったのです。
エルゴンは、自転車用のアクセサリーですから、肩にかかる加重割合を減らす
工夫はそのままに、自転車に乗る際の前傾姿勢で、肩や上腕の自由度を高める
工夫がなされています。
自転車に乗る際には余りバックパックを使わない私でも、これは、、、とうなってしまいました。
設計本来の使い方からは離れますが、肩にかかる負担の軽さ、上腕の動きの自由度
などから、軽めのBCスキーなどにも使ってみたい物です。
ご不明はお尋ね下さい。