秀岳荘自転車売り場だより shugakuso3.exblog.jp

秀岳荘白石店自転車売り場や自転車ツアー自転車遊びのご報告


by shugakuso3
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

トータルバランス

お蔭様で、私も趣味の延長としてこの仕事をさせていただき、それなりに
経験を積んでまいりました。速く走るには、、というより自転車という乗り物が
どういった特性を持つ物なのか、、に留意して経験を積んできたつもりです。

そういった観点から、今年感じたことを述べてみたいと思います。

結論からいいますと、自転車はその自転車の設計思想、という物を
きちんと理解してないとだめねぇ、、、ということになります。

スチールのレーサーに乗っていることは何度か述べていますが、それとの
付き合いも8年になります。スチールで基本設計が30年ほど前に完成されて
いるそれは、パイプやエンドの幅などを変えながら基本部分は変わらずに
長く生産されている物です。

フレーム売りで買ったそれには、当時乗っておりましたアルミのカーボンバックレーサー
から部品を総載せ代えで、ついでにカーボンフォークも載せ変えました。6500の
アルテグラに、WH-R7701が付いた状態で、がんばって乗って居ったのです。
そのまま6年ほど乗っておりましたが、お客さんに貴重なパーツを頂いたこと、
エゾサイクルさんとの出会い、どうやら銀色のカンパニョーロ部品がなくなる
かも知れない、、、また年も年になりましたので、ギンギンにというよりは穏やかに
乗れるように、、、ということで2年ほどかけて部品を変えてきました。

フォークはAヘッドのカーボンから、純正のスチールスレッドへ。ステムもAヘッドから
クイルステムへ。クランクもオクタリンクBBのアルテグラから、四角軸のスギノへ
変速、駆動系は6500アルテグラから10速ヴェローチェへ。そしてホイルは
7701から、手組み(32本)のマビックリムの物へ、、、と変えてきました。

で、、、どうなったかといいますと、

凄くよくなった

んですねぇ、、。実際何がどう良くなったか、、文面にするのが難しいのですが、
兎に角乗っていて

気持ちE!(RC調シャウト)

と乗るたびに言いたくなってしまうのです。基本的に変速システム以外は
パーツの構成としてはグレードダウン。変速システムに関しても、フロントに
関しましてはクランクは純正ではありませんから落ちているともいえるのですね。

そんなパーツ構成なのに、、、何故こんなに感じ方が良くなったのか?

と無い頭で色々考えてきました所、思い至ったのがトータルバランス、、設計思想
という所だったんですねぇ。基本的に、このフレームの基本が完成したといわれて
いる頃には、デュアルコントロールはおろか、中空シャフトBBも無ければAヘッド
フォークにAヘッドステムも無い、完組みホイルなんてのも勿論ありませんでした。

ということは、このフレームには当時の部品に近い剛性感のもののほうが
組み合わせとしてはいいのかも?と思った次第です。よく考えれば、軽いから
という理由でカーボンフォークを付けておりましたが、一番大事なハンドリング、
という観点からは思いっきり愚行だったわけですね。
たとえば、BB回りの剛性感の演出にしても当時は四角軸しかないわけですから
中空BB、現在主流の外付けBBにしてしまうと、ひょっとすると折角のフレームの
ウィップを殺してしまうかも、、、知れないことに思いがが至りました。自転車を
作る際には、フレームの設計思想、、どういった特性を持つ物なのか、、、をしっかり
吟味しないと折角のフレームを殺してしまいかねないなぁ、、、と思いました。
そういう意味では、完成車として販売される最新のカーボンレーサーもパーツ
アッセンブルの意味合いをしっかり確認して、変えていかないとちぐはぐなことに
なってしまうのかなぁ、、、と感じた次第です。以上極めて個人的な感想ですので、
ご不明の方は店頭にてお尋ね下さい。

となった上で、大事なのはライダーがその自転車をどう楽しむのか、であることは
いうまでもありません。あえてミスマッチという組み合わせを楽しむ、、のもいいですし
最新パーツで作って、どこまでやれるか、、に挑むのも素晴らしいことですねぇ。

こう考えてきますと、自転車の楽しみ方はまさに無限大、といえるような
気がします。こう考えるきっかけが、私自身が「走れるレーサーから、ちょっと
穏やかに長く走れる仕様にしてみようか」と考えたことでしたからね。

しばらくこの仕様が変わることは無いと思いますが、数年後全く違った
事を考えているかもしれません(笑)。それだけ、この乗り物は奥が深いんですね。
by shugakuso3 | 2011-12-02 07:03